寝違えとは?

朝起きた瞬間、「首を動かしたら激しく痛む」「後ろを振り向けない」といった経験をしたことはありませんか?このような症状は寝違えと呼ばれ、首や肩の筋肉・靱帯が睡眠中に軽い炎症や損傷を起こしている状態です。
首を動かすと痛みが走る、片側だけに痛みが出る、肩や背中にまで違和感が広がる――これらは寝違えの典型的なサインです。レントゲンを撮っても異常が見つからないことが多く、骨や関節ではなく筋肉や靱帯の一時的なトラブル(いわば首の軽い捻挫)によって起こるのが特徴です。
寝違えが起こる主な原因

寝違えの多くは、睡眠中の姿勢に原因があります。寝返りが少ない状態で不自然な角度のまま長時間眠ると、首まわりの筋肉が圧迫され、血流が悪くなります。通常なら寝返りによって自然にバランスを取り戻しますが、寝具や体勢によって動きが制限されると、筋肉に負担がかかり、炎症を起こしてしまうのです。
実際には、日常的に姿勢が悪く、首や肩の筋肉が常に緊張している状態がベースにある方が多いです。特にデスクワークやスマホ操作でうつむき姿勢が続くと、筋肉に慢性的な負担がかかり、寝違えが起きやすくなります。
さらに、仕事や家事での疲労、ストレス、睡眠不足なども関係します。これらによって自律神経のバランスが崩れると、筋肉が硬くなりやすく、寝違えを引き起こすリスクが高まります。
寝違えを防ぐための対策

寝違えを繰り返さないためには、首や肩に負担をかけない生活習慣を意識することが大切です。
◆ 枕の高さを調整する
首と背骨のカーブが自然に保てる枕を選びましょう。高すぎても低すぎても筋肉が緊張し、寝違えの原因になります。
◆ 就寝中の冷えを防ぐ
冷気やエアコンの風が首元に直接当たると、血行が悪くなり筋肉が硬くなります。タオルやネックウォーマーで優しく保温するのがおすすめです。
◆ 日中の姿勢を見直す
スマホやPCの画面を目線の高さに合わせ、背筋を伸ばして座るようにしましょう。猫背やうつむき姿勢は首への負担を増やします。
◆ ストレッチで柔軟性を保つ
首や肩を軽く回したり、肩甲骨を動かすストレッチを習慣にすることで、血流が促進され、筋肉が硬くなりにくくなります。
寝違えでお悩みの方は当院にご相談ください

寝違えた直後は無理に首を動かさず、安静を保つことが最優先です。時間の経過とともに改善するケースもありますが、痛みが強い・頻繁に起こる・しびれを伴うといった場合は、早めに専門家へ相談することが大切です。
「首が回らない」「肩や背中まで痛む」「何度も寝違えてしまう」――そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。当院では、首や肩の筋肉の緊張をやわらげ、骨格のバランスを整えることで根本から改善を目指します。再発しにくい身体づくりをサポートし、痛みに悩まされない快適な毎日へと導きます。


















