外反母趾は、足の親指が人差し指の方向へと傾き、付け根の関節が外側に突き出してしまう疾患です。初期のうちは軽い違和感や靴の圧迫感で済むこともありますが、放置すると変形が進行し、強い痛みや歩行の支障を伴うようになります。進行したケースでは手術が必要になることもあるため、早期のケアがとても重要です。
さらに「外反母趾だと思っていたら、実は関節リウマチなど別の病気が原因だった」というケースも少なくありません。誤った自己判断で放置するのは危険です。症状に気づいたら、専門家に一度ご相談いただくことをおすすめします。
外反母趾とは?

外反母趾とは、足の親指(母趾)が人差し指の方向へ「くの字」に曲がり、付け根の関節が外側へ突出する状態を指します。この変形によって、親指の付け根が靴に当たりやすくなり、炎症や腫れ、強い痛みを引き起こすことがあります。
女性に多く見られる症状で、特にハイヒールや先の細い靴を履く習慣がある方に多く発症しますが、男性でも起こり得ます。また、年齢を重ねることで足の筋力が低下し、発症リスクが高まることも知られています。
外反母趾にあらわれる主なサイン(症状)

外反母趾が進行すると、以下のような症状が現れることが一般的です。
⚫︎親指の付け根の腫れや赤み
⚫︎歩行時や靴を履いたときの痛み
⚫︎親指の変形による見た目の違和感
⚫︎足裏にタコや魚の目ができやすくなる
⚫︎長時間の歩行で足が疲れやすい
⚫︎体のバランスが崩れ、膝や腰へ負担がかかる
初期段階では軽い痛みや靴擦れ程度ですが、進行すると安静時にも痛みが続くことがあり、日常生活に大きな支障を及ぼします。
外反母趾を引き起こす隠れた要因(原因)

外反母趾の原因は一つではなく、複数の要因が関与しています。代表的なものは次の通りです。
⚫︎靴の影響:幅の狭い靴やハイヒールを履き続けることで、足の親指が圧迫され変形が進む。
⚫︎遺伝的要因:親や祖父母が外反母趾の場合、同じように発症しやすい傾向がある。
⚫︎筋力低下:足指や足裏の筋肉が弱くなると、足のアーチを支えられなくなり変形を助長する。
⚫︎関節や靭帯の柔らかさ:靭帯が柔らかい方は関節が安定せず、外反母趾になりやすい。
⚫︎加齢による変化:年齢とともに骨や関節のバランスが崩れやすくなる。
特に「靴の影響」と「足の形状」が大きな原因とされますが、生活習慣や体質も大きく関わっているため、予防のためには総合的な視点が必要です
足のタイプと外反母趾の関係
足の形には大きく分けて「エジプト型」「ギリシャ型」「スクエア型」の3種類があります。
⚫︎エジプト型:親指が最も長いタイプで、日本人の約70%が該当します。歩行時に親指の付け根に強い負担がかかるため、外反母趾になりやすいといわれています。
⚫︎ギリシャ型:人差し指が親指より長いタイプで、日本人では約25%を占めます。靴の中で人差し指と親指が干渉しやすく、タコや魚の目ができやすい特徴があります。
⚫︎スクエア型:親指と人差し指がほぼ同じ長さのタイプで、日本人の約5%。比較的負担は分散されやすいものの、靴の形によっては圧迫が起こります。
さらに、扁平足(縦アーチの低下)や開張足(横アーチの崩れ)など足のアーチ構造の弱さも外反母趾のリスクを高めます。足のタイプを知ることで、予防や対策を取りやすくなります。
外反母趾でお悩みの方は当院にご相談ください

外反母趾は、初期であれば保存療法を中心に生活の工夫で進行を抑えることが可能です。しかし、痛みを我慢して放置してしまうと、変形が進行してしまい手術が必要になるケースもあります。
「できるだけ手術を避けたい」「自然な方法で改善を目指したい」とお考えの方は、早めの相談が大切です。当院では足の状態を確認したうえで、生活習慣の見直しや適切なケアのアドバイスを行っております。外反母趾の症状でお悩みの方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。早期の対応が、快適な日常生活を取り戻す第一歩となります。


















